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進学・進級する前に知っていてほしい科学のはなし第1回

科学って何?

この問いに答えることが出来る人は少ないのではないでしょうか?

私も科学について勉強する機会がなければ答えられないまま生きていったことでしょう。

しかし、皆さんは科学を勉強しています。「理」「社会」「国語」といいますね。もちろん数学や英語も科学です。正確には国語や英語は、自然発生した言語を人類が科学的に考察していったものを学んでいることになります。普段学んでいることをなぜ学ばなければいけないのかの一つの答えになるのではないかと思い、この日記を書きます。

この日記では、進学・進級を目前にした皆さん、もちろん保護者の方々にも、知っていてほしい科学の話を全4回でしていく予定です。

第1回は「科学とは何か」です。

科学とは

 「科学とは何か」について様々な人が様々な考えを述べています。しかし、それらの意見を私は「科学とはできるだけ正しいことを言おうとする営みである」とまとめられると考えています。このまとめ方のポイントは「できるだけ」というところです。最近あった大きな出来事は日本史の教科書での鎌倉幕府設立年号の変更です。当時、「教科書が間違っているのであれば、教科書を教える意味なんてないじゃないか」という人が現れるほど大きなニュースになりました。さらに昔にはもっと大きな変更がありました。「天動説」が「地動説」よりも正しいらしいということになった時です。教科書が出来る前の話なのでここに並べるか迷いましたが…。

 知らない人のために説明しておくと、「天動説」とは「世界は地球中心にできており地球の周りを宇宙が回っている」という説で、「地動説」とは「太陽の周りを地球が回っている」という説です。

 今では、地動説のほうが正しいということで教科書に載っていますが、昔は天動説のほうが主流でした。なぜ、地動説のほうが正しいのか、という話はあとあとしていこうと考えています。

 このように、科学的に正しいとされていることも、新しい科学的事実が発見されればどんどん上書きされていくことになります。これが「できるだけ」の正体です。

100%は存在しない

 「できるだけ正しい」ということは、「本当に正しいとは限らない」ということです。それは先の例で挙げたように教科書の中身が変わったことからも理解できると思います。ここで大事なのは「テレビ(インターネット、新聞、その他情報媒体)で言っていることだから正しい」と信じてしまうことは危険だということです。科学には100%正しいはありません。それと同様に100%間違っていることもありません。科学とは100%正しいと100%間違っているの間の例えるならグレーの領域の話をしているのです。グレーの領域の中で「できるだけ正しい」方向に近づくための活動が科学なのです。

あとがき

第1回では「科学」の定義についてお話ししました。

実際には科学の定義は専門家の間でも意見が分かれており、一概に「これだ!」というものはありません。

その中でも個人的に支持しているものをほかの専門家の意見も取り入れてまとめてみました。

次回は「科学であるための条件」のお話です。